本屋大賞をリアルタイムで読んだことは今まで一度もないけれど(大体数年後に読むくらい)audibleに入っていたので、聴いてみた。「汝、星のごとく」。そして完読(完聴)!
人生に行き詰まりを感じたり、何か立ち止まって考えたいときに文学は力になる、とあらためて思う。内容がリアルかと言われると、多少違和感もなくはないけれど、作品の持つストーリーテリングの力は素晴らしい。独房みたいな職場で缶詰になって働いていても(註:自分自身は、全然否定的にはとらえていません・・・)想像力の翼を広げて、どこへでも飛んでいける。単純作業(や移動時間)とオーディオブックの親和性は、かなり高いと思います。というわけで、YOUTUBE、ポッドキャスト、スポティファイ、など色々試した結果、自分がもっとも居心地よく作業できる相棒は「audible」であると、結論づけられそうです。それくらい毎日、本を「聴き」ながら作業しています。店が忙しくなると、頭を使う本は全く頭に入ってこないので無理ですが、早朝、閉店後など単純作業に取り組む時間帯は、本を聴くのに丁度よい。
・嫌われた監督
・朝日新聞政治部
・サピエンス全史
・山女日記
・野菜は小さい方を選びなさい
・職業としての小説家
・アウトプット大全
・あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣
などです(統一感全くなし)。総数で言うと、この4-5倍は聴いていると思います。会話多めの、ノンフィクションや小説などが丁度いいかも。あまり込み入った内容の本や学術書は、字で見た方が頭に入って来そうです。当初は、「本を聴く」なんで無理では、と思いこんでいましたが、慣れてくると、意外と理解できる気がします。字で読む場合の70-80%くらいの消化度のような印象ですが、聴いてみて面白ければ、あらためて字で読むのもアリかと。上で紹介したような本は、オーディブルで聴いてなければ、多分手に取って読む時間もなかったと思います。なので、なかなか時間がとれない日常で、本と出会う機会を増やす意味で、オーディオブックは効果的に思います。
蛇足ですが、「嫌われた監督」すごい本ですね。ここ数年に読んだスポーツ系ノンフィクションの中では、一番のインパクトでした。こんな本を読むと、読書って、やっぱり自分の人生には不可欠な要素だな~とあらためて思います。(読んでないけど)