2017年3月31日金曜日

鶏解体ワークショップ・4月15日に開催します!

 
あなたは肉をよく食べますか?
それでは、その肉になった動物が
元々どんな姿をしていたか、考えたことはあるでしょうか
肉は、パック入りの切り身で空から降ってくるわけではありません。生きていた動物から頂いた貴重な命の分け前です。

 4月15日に、小川村・自給自足体験として、ニワトリの解体ワークショップを開催します

参加者一人一人が、生きた鶏を絞め、ナイフ(またはカッター)でさばき、命をいただく過程を実体験していただきます。人によっては残酷に感じるかもしれませんが、これが「肉を食べる」ということの本質です。日常生活の中では、食肉解体・加工業者の方がかわりに請け負ってくれているだけで、肉を食べるすべての人が本質的には同じ責を負っています。

さばいた鶏の肉は、隣接する飲食店で焼き鳥などに調理して、お昼ご飯としていただきます(食品衛生の観点から、生肉のお持ち帰りはいただけません)。今回は、モニター企画ということで参加者は少なめにし、価格もほぼ実費のみとしています。その分、運営につたない面があるかと思いますが、その点ご容赦いただけますと幸いです。

詳細は以下の通りです。...

(日時)4月15日(土)10時~14時(予定) 
 ※開催時刻が多少前後する可能性があります

(場所)小川村稲丘 そば屋「友楽」駐車場
 ※小川天文台の近くです

(参加費)1人1000円(昼食代込み)

(定員)先着8名様
 →中学生以上対象(年少の参加希望者は個別にご相談ください)

(問い合わせ・連絡先)
◆ 小川村地域おこし協力隊 中村 026-269-2323(代表)
◆ Nakamura.Yuya@vill.ogawa.nagano.jp

豆腐マイスター養成講座を受けました②

2017年3月15日水曜日

豆腐マイスター養成講座を受けました①

「だいずの楽校」を主宰する立場ながら、実際のところ大豆についての知識・経験が足りないので、もっと勉強しなければいけないと常日頃感じています。

と、そんな折、知人から「豆腐作りをやったりするなら、豆腐マイスターという資格は面白いよ」と聞き、「それは、受けなければ!」と、勢い勇んで受けてきました。

ところで、豆腐マイスターって、なんでしょうか?
一般社団法人日本豆腐マイスター協会の認定する資格で
HPによると、
「豆腐を”選べる”、”使える”、”作れる” 3つの力が身につく、日本で初めての豆腐食育資格」とのことです。

詳しいことは、以下のサイトで。

http://mytofu.jp/

HPを見ると、残念ながら長野県内での講座開催予定がなかったので、実家のある名古屋市で3月に開催された講座を受講しました。お値段は2日通しで36000円と安くはありませんが、それで大切なことが学べるのであれば、必要な投資かと思います。



会場は、名古屋市東区の繁華街にある、お洒落なクッキングスタジオ。さすが、マイすたー!田舎者にはビックリです。(ちなみに筆者が幼少期を過ごした団地はここから徒歩1分でした。たまたまですが)















中に入って、またビックリ。普段、だいずの楽校を開催している小川村公民館とはずいぶん趣きが違います。。。


今回の受講生は、6名でうち男は自分1人。料理系の講座ではよくあることです。
最初に、昼ごはんの仕込みから入ります。マクロビ系の講座で有名なキッチンスタジオとのことで、素材も活きの良さそうな野菜中心。メニューは野菜と豆腐のドライカレーに、豆腐のチュロスなど。おいしそ~。



体が温まったところで、座学スタート。

初日は、「豆腐」そのものについて学びます。原材料となる大豆、凝固剤(にがりなど)の種類について。

大豆は大きく分けると3種類あるそうです。国産大豆(奨励品種)、国産大豆(在来種)、輸入大豆の3つです。そして在来種は、全国に300種ほどあるとか。だいずの学校では、ナカセンナリを主に使用していますが、他の大豆についてあまり考えたことはありませんでした。


種類ごとに並べるとこんな感じ。一度に揃うと、その多様性は明らかです。
いろいろな大豆で豆腐を作ってみたくなりました。




続いて、いくつかの市販の豆腐を食べ比べ。素材や製造法の違いで、明確な違いを感じることができました。3つで150円程度のコンビニ豆腐は、旨味が少なく、凝固剤で無理やり固めた感じ。名店の豆腐は、甘みが強く、デザートの様です。これも、比較して初めて分かる違いでした。





続いて、凝固剤の比較。いわゆるニガリ(塩化マグネシウム)のほか、すまし粉、酸凝固剤なるものがあることを初めて知りました。

凝固剤の種類で、味もずいぶん変わるようです。








にがりを使った豆腐と、すまし粉で作った豆腐を食べ比べ。明らかににがりを使った豆腐の方が味わい深く、「美味しい」ですが、京都の料亭などでは、出汁を利かせて食べる際には、あえて味の薄い、すまし粉で固めた豆腐を使ったりするそうです。豆腐の世界、なかなか奥が深いです。





午前の部が終了後は、豆腐ランチの仕上げ。
豆腐チュロスに、おからボール。香ばしさに食欲が刺激されます。
今年はバレンタインチョコをもらっていないと、話したら、「それでは、ハートをプレゼントしましょう」とハート形のチュロスを作ってくれました。男1人の役得です、




これが、完成図。肉・魚を全く使っていませんが、無茶苦茶美味しそう!



午後は、第二部「豆乳とおから」について学びました。
ご存じの通り、大豆から豆乳を搾り、豆腐を作る際、副産物としてオカラができます。
つまり、豆乳とオカラは切ってもきれない、兄弟姉妹のような関係です。

市販の豆乳を飲み比べました。
いわゆる「豆乳」にも、濃度や製造法によって
「無調整豆乳」「調整豆乳」「豆乳飲料」の3種類があります。
定義はさまざまありますが、大豆固形分はそれぞれ、8%以上、6%以上、4%以上と定められています。豆腐屋さんで直売している豆乳などでは、14~16%という高濃度のものもあるそうです。ぜひ飲んでみたいですね。



大まかにいうと、生大豆1㎏から、豆乳が1.1㎏、オカラが1.4㎏取れるとのこと。もちろん水分量などにより増減しますが、けっこうなオカラが出るんですね。

ちなみに、オカラはあらかじめ乾煎りしておくと、臭みが抜け、日持ちが良くなるそうです。次回からやってみようと思います。



初日はこんなところで終了。続きは明日!


2017年3月7日火曜日

協力隊新聞2017年3月号



小川村・地域おこし協力隊の新聞3月号です。
ご興味ある方、ぜひお読みください。


カモシカを解体するの巻

「今から、カモシカが解体されるんだけど見に来ない?」
有害鳥獣駆除担当の職員さんに誘われました。

そこで、Noと答えるパチョコならば
小川村に移住しません(超個人的な見解ですが・・・)

ということで、有害鳥獣駆除の学びの一環として、
村内の解体センターに駆けつけました。

はじめに断っておきますが、カモシカは特別天然記念物です。
通常は、狩猟対象ではありません。(狩猟したら罰則もあります)
が、近年は個体数も増えて、行政ごとに駆除頭数が割り当てられています。
小川村は年に4頭を上限に捕獲駆除することになっています。
せっかく命をいただくのであれば、ただ殺生するのでなく
丁寧に食べて供養することも一つのありかただと、思います。

※ちなみに、最近はカモシカがかなり増えているそうで、猟友会メンバーの罠にも
かなりの頻度でかかってしまうそうです。もちろん年4頭以上は駆除できないので
そういったカモシカは、再び野に放つことになります。

兎に角、捕獲対象たる4頭のうち1頭が、本日捕獲されたということになります。

見ると、確かにカモシカ


考えるまでもなく
猟友会の大先輩たちが解体するのを自分は見学するだけ

かと思いきや、

意外な天の声が・・・

「おい、あにい(小川村では若造のことをこう言ったりします)
お前、やってみろや」

マジすか!!!?

が、若造の異論など聞く耳を持ってもらえる猟友会ではありません。

というわけで、ほぼ解体未経験(鶏以外では、シカ解体のチョロっと体験が1度)
の自分が、デビュー戦としてカモシカ解体に取り組みます。
いただいた命を粗末にしないように、丁寧に処理したいものです。

まずは、ウォームアップで、同時期につかまったシカ解体に挑戦。
初めてではなかったので、意外とフツーでした。
肉が温かくて、新鮮さがうかがえます。



そして、本番のカモシカ解体!

以降、ややインパクトのある写真が続きますので、苦手な人は
見ないでください。



ビローンと皮をむきます。



つり下げられたカモシカ。すでに食肉の雰囲気です。


後半は、下手な自分に代わって、猟友会の大先輩が
見本を見せてくれました。背ロースを一気に切り離します。


あっという間に、こんな状態に。

大先輩は「とにかく何度も練習しないとうまくならない。
やって覚えろ!」とおっしゃってました。

せっかくの命なので、適切に処理して
美味しくいただきたいものです。

解体した肉は、猟友会の仲間で大切にいただきます。
カモシカさん、ありがとう




西山大豆フェア2017 参加してきました!



3月4日、5日に小川村の道の駅おがわなど各所で開催された信州西山大豆フェア2017に出展参加してきました。

西山大豆フェアは今回10回目で、善光寺平の西側に位置する「西山地区」で、名産の大豆をPRするイベントです。小川村でも、道の駅おがわを中心に毎年参加していて、今回我らが「だいずの楽校」でも初めて混ぜてもらいました。


道の駅「さんさん市場」の前に、設置したブースはこんな感じ。今回に向け、パネルを作成しました。店番は、だいず系女子たち。

どんな形で「西山大豆」をアピールしたのか、紹介しましょう!

①大豆についての知識を問う「クイズでダイズ」













全五問10点満点のクイズ大会です。優勝者には、豪華?プレゼントを用意しました。どんなクイズがあったか、一部を紹介すると

Q、西山大豆はどうして「西山」と呼ばれているのでしょうか?

Q、次の化学式を解きなさい。
大豆= A + 豆乳  豆乳+B=豆腐

といった内容でした。分かりますか?



②大豆で遊ぼう!「だいずプレーパーク」


だいずを食べるだけでなく、遊びに活用できないか?ということで、世界初?の「だいずプレーパーク」を開催、いくつか大豆を使った遊びを用意してみました。上の写真は、大豆ゴルフです。ボールはもちろん大豆、段ボールで作ったコースでプレーします。空き缶で作ったカップがなかなか良い案配で、ホールインの瞬間、「カンカラカン」とリアルな効果音が楽しめます。

続いて、大豆ワープ競争


大豆をハシでつかんで、
別の器に移す早さを競争します。
至極単純ですが、なかなか燃える遊びです。

こちらは、だいずアートのコーナー


だいずに家族や友人の顔を描いて、土台に貼り付けます。

完成品はこんな感じ

なかなかかわいいです。今回のプレーパークでは一番人気でした。


そのほか、大豆を活用した新たなスイーツの紹介として
「豆乳ブラマンジェ」(豆乳と生クリーム、きなこなどを混ぜ、寒天で固めた物)
「きなこクッキー」(大豆を煎ってきな粉を自作し、クッキー生地に混ぜました)
をそれぞれ50食ずつ、来場された方に無料で配布しました。



反応は上々で、
「豆乳ときな粉の風味がとてもいい」
「売ってないのは残念。ぜひ、来年は販売してほしい」
などといったお声をいただきました。

今年は保健所の許可等の関係で、販売は出来ませんでしたが
今後ちょっとずつ準備して、来年の西山大豆フェアでは新たな名物として
何らかの大豆スイーツなどを販売したいものです。

幸い好天に恵まれ、2日とも無事に終了しました。
「だいずの楽校」にとって、西山大豆フェアは活動をアピールし
西山大豆の魅力を一般に伝える貴重な機会です。
今後も継続して、参加していきたいと思います。















2017年3月3日金曜日

西山大豆フェア2017に出没します!


 いよいよ明日、3月4日と5日、小川村をはじめとする信州・西山地区の道の駅を中心に、「信州西山大豆フェア」が開催されます。小川村では、道の駅おがわおよび小川の庄さんのおやき村が会場となります。協力隊では、道の駅の「さんさん市場」前にブースを設置し、大豆スイーツのふるまいを予定しています。「豆乳ブラマンジェ」を4日午後1時から、「きなこクッキー」を5日午後1時から、それぞれ50食限定で無料配布します。ほかにも「クイズでダイズ」「大豆プレーパーク」などの企画も準備しますので、ぜひお立ち寄りください!(協力隊以外にも、きなこもちや呉汁のふるまい、おやき作りの無料体験など盛り沢山ですよ~)

2017年3月2日木曜日

やしょうま作り体験講座 (松本博子さんに習う)



みなさん「信州やしょうまレシピ帖」という本をご存知ですか?
今年発刊され、長野県内ではベストセラーランキングにも名を連ねている
注目の一冊なのですが、なんとその著者、松本博子さんは小川村の方なのです。
しかも、パチョコが借りている畑の地主さんでもあるのです!



Amazonの紹介文には以下のような表記が

信州小川村のやしょうま名人が教える、すぐに作れる35種のレシピを収録! 「やしょうま」は、信州で昔から春になると作られている郷土食のひとつ。お釈迦様の亡くなられた日である涅槃会の2月15日、または月遅れの3月15日に仏壇にお供えする米粉で作った餅菓子のことで、ほんのりと甘くもちもちとした食感のとても素朴な食べ物です。 推薦:横山タカ子(郷土料理研究家)


写真たくさんの充実した内容で、税込わずか1080円。社交辞令抜きで、良本です。

この縁をいかさない手はない、ということで、博子さんにお願いして、村民向けの「やしょうま作り講座」の講師をお願いしました。

というわけで、松本博子名人の「やしょうま講座」はじまり、はじまり~。

時は、2月22日、ところは小川村公民館。集まったのは、村民を中心に約20人。

そもそも「やしょうま」とは何なのか?上のamazonの紹介文にもありますが、お釈迦様の亡くなった2月15日もしくは3月15日に仏壇にお供えする米粉を使った餅菓子です。着色料で色づけして(博子さんの場合は天然素材のみを使用)、目に美しい絵柄の多様さもまた魅力です。手順を追って作り方を紹介します。






まず、米粉を練って円盤状にします。
次に、できた固まりを蒸し器でふかします。










蒸した米粉のかたまりを、アツアツのまま水につけます。「びっくり水」と呼ぶそうです。





 
続いて、円盤状の米粉を集めて、力をこめてしっかり練ります。名人もかなり、力が入ります。

 
 




 滑らかになるまで、がんばりましょう!









続いて、天然の着色料を生地にねりこんでいきます。


どんなものを使っているかと言うと。。。
赤→ビーツ
黄→くちなし
緑→抹茶
といったものだそうです。
これなら、子どもに食べさせても安心ですね。


練りこんでは延ばし、練りこんでは延ばしを繰り返していくと、徐々に色が変わっていきます。魔法のようです。


さあ、ここからが核心です。
さまざまな色をつけた生地を、
絵柄になるように、うまく重ねていきます。

言うなれば、金太郎飴の要領ですね。







                          


今回作っているのは、梅の花です。

最後に、たくみな手業で成型して、形を整えていきます。
実際には目で追えないくらいの速さです。まさに職人芸!

そして、完成。




最後は、糸で切ります。この瞬間がもっとも緊張し、かつもっともワクワクする
やしょうま作りのクライマックスです。



できた!見事な梅の花。


思わず、受講生から拍手がわきました。それくらい見事な出来栄えです。






指導を受けて、参加者も挑戦です。

なかなか見事な手さばき。

形もいい感じ。

さて、出来栄えはどうでしょう?






お見事!きれいな花になりました。




こちらの参加者も大成功!うれしい瞬間です。



 あまった時間は、松本さんが名人の技を見せてくれました。
上級者はこんな複雑な模様も描けるそうです。ものすごい立体感。



そして、かわいい・・・こんなデザインも!



キャラ弁にいれたいですね。

というわけで、奥深い「やしょうま道」の入り口を垣間見ることができました。
博子さんに続く、第二、第三のやしょうま名人が小川村で生まれる日を楽しみに
したいと思います。