みなさん「信州やしょうまレシピ帖」という本をご存知ですか?
今年発刊され、長野県内ではベストセラーランキングにも名を連ねている
注目の一冊なのですが、なんとその著者、松本博子さんは小川村の方なのです。
しかも、パチョコが借りている畑の地主さんでもあるのです!
Amazonの紹介文には以下のような表記が
信州小川村のやしょうま名人が教える、すぐに作れる35種のレシピを収録! 「やしょうま」は、信州で昔から春になると作られている郷土食のひとつ。お釈迦様の亡くなられた日である涅槃会の2月15日、または月遅れの3月15日に仏壇にお供えする米粉で作った餅菓子のことで、ほんのりと甘くもちもちとした食感のとても素朴な食べ物です。 推薦:横山タカ子(郷土料理研究家)
写真たくさんの充実した内容で、税込わずか1080円。社交辞令抜きで、良本です。
この縁をいかさない手はない、ということで、博子さんにお願いして、村民向けの「やしょうま作り講座」の講師をお願いしました。
というわけで、松本博子名人の「やしょうま講座」はじまり、はじまり~。
時は、2月22日、ところは小川村公民館。集まったのは、村民を中心に約20人。
そもそも「やしょうま」とは何なのか?上のamazonの紹介文にもありますが、お釈迦様の亡くなった2月15日もしくは3月15日に仏壇にお供えする米粉を使った餅菓子です。着色料で色づけして(博子さんの場合は天然素材のみを使用)、目に美しい絵柄の多様さもまた魅力です。手順を追って作り方を紹介します。
まず、米粉を練って円盤状にします。
次に、できた固まりを蒸し器でふかします。
蒸した米粉のかたまりを、アツアツのまま水につけます。「びっくり水」と呼ぶそうです。
滑らかになるまで、がんばりましょう!
続いて、天然の着色料を生地にねりこんでいきます。
どんなものを使っているかと言うと。。。
赤→ビーツ
黄→くちなし
緑→抹茶
といったものだそうです。
これなら、子どもに食べさせても安心ですね。
練りこんでは延ばし、練りこんでは延ばしを繰り返していくと、徐々に色が変わっていきます。魔法のようです。
さあ、ここからが核心です。
さまざまな色をつけた生地を、
絵柄になるように、うまく重ねていきます。
言うなれば、金太郎飴の要領ですね。
今回作っているのは、梅の花です。
最後に、たくみな手業で成型して、形を整えていきます。
実際には目で追えないくらいの速さです。まさに職人芸!
そして、完成。
最後は、糸で切ります。この瞬間がもっとも緊張し、かつもっともワクワクする
やしょうま作りのクライマックスです。
できた!見事な梅の花。
思わず、受講生から拍手がわきました。それくらい見事な出来栄えです。
指導を受けて、参加者も挑戦です。
なかなか見事な手さばき。
形もいい感じ。
さて、出来栄えはどうでしょう?
お見事!きれいな花になりました。
こちらの参加者も大成功!うれしい瞬間です。
あまった時間は、松本さんが名人の技を見せてくれました。
上級者はこんな複雑な模様も描けるそうです。ものすごい立体感。
そして、かわいい・・・こんなデザインも!
キャラ弁にいれたいですね。
というわけで、奥深い「やしょうま道」の入り口を垣間見ることができました。
博子さんに続く、第二、第三のやしょうま名人が小川村で生まれる日を楽しみに
したいと思います。
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