2017年2月28日火曜日
浅間山を見ながら、巨大トラクターに乗ってきました
浅間山を見上げつつ、70馬力のトラクターで疾走する気持ち良さ!
今年4回目となる、長野県農業大学校におけるスキルアップ研修に参加してきました。今回のテーマは農業機械の管理。管理機や動力噴霧器、トラクターのメンテナンスについて主に学びました。
初日は、管理機の整備について学びました。オイルやグリースなど、機械を分解して、定期的にさすことが大事ですね。クボタのサービスマンのみなさんが自社製品を使って、デモンストレーションしてくれました。プラグが「かぶる」現象についても丁寧に説明してくれ、おかげで長年?の疑問が氷解しました。
午後は、丸山製作所の方から、刈り払い機のメンテナンスを学習。こちらも分解してこまめに油をさすことが大事だそうです。普段、しょっちゅう使うアイテムながら、まともに整備したこともなかったので勉強になりました。
また、刈り払い機を使用する際に着用する「肩掛けひも」の危険性についても、説明がありました。なんでも、斜面などで草刈り中に、転んでしまった場合、肩掛けひもだと、足が巻き込まれる危険性があるそうです(事故事例も報告されているようです)。そのため、最近では肩掛けではなく、両肩および胴の3点で固定する、上の写真のようなハーネスをおススメしているとのこと。価格は4000円(右)、9000円(左)と安くはありませんが、選択肢として検討するのもアリかと思います。
2日目は、トラクターの整備実習です。エンジンオイルの交換法などを習いました。
整備法も興味深いのですが、こういった普段はとても乗る機会のない大型トラクターを見るのも単純に楽しいです。これは、後輪がキャタピラー状になった大型トラクターです。CDプレーヤーやエアコンももちろん完備。なんと800万円!
講師の方のご厚意で、試乗させてもらいました。最速30キロ出ます!思った以上にスムースな走りで、男心をそそります。天気も良くて気持ち良かった。たぶん、小川村の畑では一生乗ることはないでしょうが・・・。
小川村では、まだ管理機しか使っておらず、まずは普通のトラクターに乗れるように
練習しないといけませんね。今年の課題です。
これにて、4度にわたって開催された、農業技術スキルアップ研修は終了です。
農業大学校としての開催は今年で最後とのこと。貴重な機会をありがとうございました。講習もそうですが、参加者のみなさんと過ごした寄宿舎での夜が毎回楽しかったです。三食毎度おなじみの弁当も今となっては、思い出深いですね。
ここで学んだことを小川村で生かしたいですね~
2017年2月21日火曜日
ボカシ肥作り見学
本日は、隣村である中条村(現長野市)のまごころふれあい農園さんのボカシ肥料づくりをお手伝いしつつ、見学させていただきました。
土作りはドシロートのパチョコ農園主なので、書物や講演会で勉強をしていますが、たまにこうして現場を視察させていただくと、得るものがとても大きいです。
米ぬか、もみ殻に土着菌をまぜて、こねて発酵させる。シンプルに見えて、実に奥の深い作業です。とても、1日垣間見ただけでは足りません。今年の畑準備もボチボチはじまりますが、もっともっと勉強しないといけませんね。
自分のような部外者を快く、受け入れてくださる、まごころふれあい農園さんの懐の大きさに感謝です。今日はどうもありがとうございました。
だいずの楽校~冬③「豆乳とオカラのおやつで茶会」
だいずの楽校~冬の第三弾として、「豆乳とオカラのおやつで茶会」
を開催しました。紹介役は、「だいずの楽校」レシピ開発担当の中村明日香さんです。
これまでは、呉汁おぶっこ、豆腐、納豆など大豆を使った伝統的な加工料理に取り組んできましたが、今回は、大豆をスイーツ&スナック、ドリンクに活用する方法を提案させていただきました。ヘルシーな大豆を使ったお菓子やお茶は、巷のカフェでも最近は当たり前のようにメニューに載るようになってきました。小川村でも、将来的には大豆スイーツとドリンクを取り扱うカフェ的なものを展開できたらな~と個人的には思っています。
さて、本題に戻ります。大豆を使ったおやつと言っても、そのまま使う訳ではありません。一旦、「豆乳」にしてから活用するのが主流です。
というわけで、一晩水に浸した大豆をミキサーで砕き、それを鍋で15分ほど煮込みます。徐々に豆乳っぽい、大豆の香りが立ち上ってきます。
次に、煮込んだ大豆汁(生呉と言います)を濾し布でこします。下の写真のように木べらを使ったり、時には手で絞ったり(非常に熱いのでご注意!)。これで、ボウルの中に「豆乳」ができ、濾し布の中に「オカラ」が残ります。
豆乳が準備できたところで、「ブラマンジェ作り」を開始!
といっても、難しいことはなく、豆乳400mlに対し、生クリーム200ml、砂糖80g、きなこ大2、アガー10gを混ぜて、火にかけるだけです。沸騰したら弱火にし、1分ほどして火を止めます。それを茶こしで濾しながらお好みの容器に注いで、出来上がり!
あとは、冷蔵庫に入れて、待つだけ。
「オカラ」は片栗粉、じゃがいもと練り合わせて、団子状にします。味付けはマヨネーズと塩胡椒のみ。それをカラッと揚げたら、あっというまにオカラボール!
簡単だけど、サクサク、ふわふわして、おつまみに最高です。
残った豆乳は、ほうじ茶・紅茶と混ぜて、ソイティーに。
写真にはありませんが、温めた豆乳をカプチーノメーカーで泡立てて、コーヒーを注ぐと、某コーヒーショップのような「ソイラテ」にもできます。
と、いうことで、調理2時間で
大豆を存分に生かしたスイーツ&ティーができました。
あら素敵なカフェみたい!(気持ちとしては)
それは、兎も角、
豆乳ときな粉(これも自分たちで煎りました)の風味が
活きたブラマンジェは、丁度良い甘さで、茶会にぴったし。
オカラボールは、あとを引く美味しさ。
豆乳ティーはミルクティーよりさっぱりしていて飲みやすいです。
大豆のスイーツもドリンクもとても可能性を感じました。
参加したみなさんも喜んでくださったようで何よりです。
いつか、こんなおやつとドリンクが並ぶカフェが
小川村に登場したら素敵ですね。
村のお茶っこ文化に新しい風、吹かせられるよう
引き続き、大豆カフェメニューの新提案などしていきたいものです。
次回の「だいずの楽校」にもご期待ください。
2017年2月17日金曜日
初テンペ
2017年2月16日木曜日
小川村のやしょうま名人から学ぶ講座
「やしょうま」は、お釈迦様の亡くなった2月15日、または一ヵ月遅れの3月15日に仏壇にお供えする信州の伝統的な餅菓子です。米粉と天然素材の着色料で作る「やしょうま」は、子どもにも安心な健康的なおやつでもあります。
このたび、小川村在住でやしょうま作り歴30年の名人、松本博子さん(成就)が研究の成果をまとめた「信州やしょうまレシピ帖」(しなのき書房)を出版しました。30余りのバラエティー豊かなレシピをまとめたとても素敵な一冊です。
この機に、我ら自給自足学園でも、松本さんにやしょうま作りを学ぶ機会を設けようと、今回の講座を企画しました。残念ながら村民限定になりますが、また別の機会に村外にもオープンな講座を設定できればと思います。
価格1000円とは思えない充実した内容で、やしょうまの由来から、具体的な作り方、松本さんの書き溜めたレシピなどが、入門者にも分かりやすい形式でまとめられています。長野県内を中心に書店やスーパーで販売されているということでなので、ぜひお手に取ってみてください。
2017年2月13日月曜日
スノービーボールで全国3位に入賞!
先週末の11日に飯綱高原で第一回雪国カップスノービーボール全国大会があり、小川村の協力隊員と村職員の有志2名で参加してきました。スノービーボールは上田市武石地区発祥のニュースポーツで、バスケットボールとラグビーを足して2で割ったようなボールゲームです。雪上だからこそ、飛び込んだり、倒れこんだりと思い切ったプレーができ、老若男女が一緒に楽しめる素敵なスポーツです。小川村メンバーが加わったチームは見事3位入賞!もう少しでオリンピックも狙えるかもしれません(笑)
それは兎も角、雪国ならではの降雪を活かして楽しめるこのスポーツは小川村でも、ぜひウインタースポーツの一つとして取り入れたいものです。まずは講習会を開き、村民のみなさんに紹介し、できればチームを作って、第二回全国大会に小川村からチームを出せるといいな、と夢想しております。
2017年2月9日木曜日
だいずの楽校~冬②豆腐作り&エビチリ風おからモチ
だいずの楽校~冬の第二弾として、豆腐作り講座を実施しました。
北中信各地から12名に参加いただき、にぎやかな会となりました。
今回も前回同様、小川村の豆腐工房「豆福亭」の伊藤きみよさんに講師をお願いしました。
20時間ほど水に浸した大豆をミキサーにかけ、滑らかにします。(この状態を生呉と呼びます)
次に、湯をわかした鍋の中に、生呉をいれるのですが、一気に流し込まずに、少しずつ柄杓などにすくって、やさしく
流し込むのがポイントだそうです。勢いよく流し込むと、鍋の底に生呉が溜まってしまい、焦げやすくなるそうです。
沸騰したら、火を弱めて15分ほど煮ます。焦げ付かないように時々かきまぜます。この際、泡が吹きこぼれないように火力にご注意!(突然泡が立ち上って、ふきこぼれることがあります)
次に、煮込んだ呉汁を木綿で濾して、オカラと豆乳に分離します。
そして、いよいよ、クライマックス!
豆乳を固めます。温度計を使って、豆乳の温度をはかり、70~75℃くらいになったタイミングで、湯で溶いておいたにがりを豆乳に流し込みます。
あまり強くかき混ぜすぎずに、トロミがついてきたら、木べらで流れをとめて、すっと引き抜くのがコツだそうです。
フルフルと固まってきた豆腐の子どもたちを型枠に流し込みます。今回は木やステンレスの型枠を使いましたが、水さえしっかりと抜くことができれば、牛乳パックや豆腐の空きパックも使用できます。
フタをしたら、ペットボトルなどで重石をして、15分ほど待ちます。
そして、15分後
型枠から抜くと、豆腐が見事に固まっていました。
何度やってもこの瞬間は嬉しいものです。
参加者からも思わず「すごーい!」と歓声が上がっていました。
今回はもう一品、副産物のオカラでもちを作り、エビチリ風にしてみました。
オカラと片栗粉を練り合わせて餅をつくり、フライパンで両面を焼きあげます。
それを、合わせ調味料( ケチャップ 大6
中華だし小2、酒大2、砂糖小4、みりん小2、醤油小2
トウバンジャン 小1、おろしショウガ 小1)
とあわせて炒めると、
あら不思議、エビチリの出来上がり!
手作り豆腐と、エビチリ風オカラもち。見事完成しました!
さて、気になるお味の方は・・・
(豆腐) 「しっかり歯ごたえがあって美味しい!」(参加者Aさん)
(エビチリ)「ほんと、エビチリみたい!子どもは絶対に信じる笑」(参加者Bさん)
と、なかなか好反応でした。個人的には、昨年11月の初回よりも苦みが少なく、よりおいしい豆腐ができたような気がします。こうやってさまざまな料理を生みだせる大豆の万能性は本当にすごい。まさに食のIPS細胞、ですね。
食卓に広がる素敵な笑顔。今日もおいしいご飯ができました。
いただきま~す!
だいずの楽校~冬①呉汁おぶっこ&こんにゃく作り
”だいずの楽校~冬”の初回「呉汁おぶっこ&こんにゃく作り」を1月28日に、小川村公民館で開催しました。今回は長野市を中心に、北信各地から8名が参加してくれました。
ところで、呉汁とはなんでしょう?
大豆をすりつぶした生呉(なまご)を
みそに溶かしたスープのことです。長野の伝統食というよりは、日本各地で古くから愛好されているようです。
では、なぜ呉汁と呼ばれるのか?導入でクイズをしてみました。
答え、わかりますか?
答えは。。。。
どれも正解ではありません!諸説あるそうですが、少なくともこの3つは
関係ないそうです。(ヒンシュク回答ですみません)
さて、気を取り直して、本編に入りましょう!
今回使う材料です。
呉汁の前に、本日はこんにゃく作りに取り組みます。
講師は、いつも村でお世話になっている染野さん。
まずは、こんにゃく芋をさいの目状に切ります。
手がかゆくなる人は手袋をするといいです。
続いて、ミキサーにかけます。滑らかになるまで
少し水を入れた鍋にミキサーでなめらかにしたこんにゃく芋
を投入し、15分ほど煮ます。この間、焦げ付かないようにこまめにかき混ぜます。
鍋ごと流水にいれて粗熱をとったあと、炭酸ソーダを入れて
かき混ぜます。(目安の温度は60℃)
徐々に粘りが出てきます。意外と重いので手が疲れます。
固まってきた「こんにゃく」はバットに詰めて、叩いて延ばします。
その後、冷暗所へおいて、約1時間待ちましょう。
なかなか素敵
次に、「呉汁おぶっこ」作りです。
まず、おぶっこです。
「おぶっこ」とは、小麦粉を練ってつくる幅広の麺類です。
「ぶちこみ」「ぶっこみ」などとも呼ばれます。
それに、「お」をつけて、ちょっと上品にまとめたようです。長野の北信地方では
メジャーですが、他地域ではそうでもないようです。
形状としては、山梨でいう「ほうとう」のイメージに近いと思われます。
器用にまとめて、かわいく切ります。
ほどくと、素敵な麺になりました。
次にスープとなる呉汁です。
大豆を一晩水に浸して、使います。
使用するのはもちろん自分で育てた小川村産の大豆です。
ミキサーにかけて、滑らかに。
できあがった大豆の汁が「生呉(なまご)」です。
別途つくった味噌汁(かつおだし)に「生呉」を大胆に豆乳! いや投入
しばらく煮込むと、栄養たっぷりな呉汁ができました。
完成!呉汁おぶっこ
つづいて、
こんにゃくの仕上げです。
固まったこんにゃくに切れ目をいれて、
中にしっかり熱が通るまで、煮込みます。
(10-20分)
こちらも出来上がり!
さしみこんにゃくにすると、最高です
最後はみんなで試食会。
呉汁おぶっこはクリーミーな味わいで、
体がポカポカ温まります。
刺身こんにゃくはプルプルして、臭みもなく
白身魚の刺身に匹敵する美味しさでした。
海の幸もいいけれど、こういった山ごはんも素敵ですね。
おしまい
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